SSブログ

この世界の片隅に 6~最終回 [TV感想]

この世界の片隅に6~最終回感想です!
とうとう、本格的に戦争が始まってしまいます。
その前の、ほんのささやかな幸せなひと時・・。
この作品を見ていると、本当に思います。
当たり前の幸せに文句ばかりいって物を大事に出来ない人間達・・
つまらないことで殺人をおかす大人達・・
自分の行動に責任できず兵器で他人を裏切り犯罪に手を染まる少年達・・
貴方達は知っていますか、こんな時代を。。
貴方達には想像できますか、こんな悲惨な時代を・・
そして、もしもこの時代に貴方が生まれていたら、この暮らしの中生きていく自身がありますか?
家族の命が何時奪われるかもしれない・・・
夫が・・兄が、父親が・・・明日をもしれぬ戦地へと足を運ばねばならぬかもしれぬ時代・・
そして、自分自身の命さえも何時奪われてもおかしくないときを・・
それでも、この時代の人たちは、その恐怖と戦い生きなければならなかったのです・・
怖くても、逃げ出したくても、今のように、あれしたくない、これしたくない~なんてわがままが通る時代などではけしてなくて・・。
今の時代なら、何時でもいい、後回しに何でもできてしまう平和な時代・・
でも、戦争が始まってしまったら、住んでる場所が戦火にまきこまれる前に、最後死ぬ前に最後の花見を・・
と・・
本当に、日々、毎日を大切に生きていらっしゃる方々ばかりで・・。
病気になってもお医者様にみてもらうお金もなくて、医術だってそう、今よりも、ずっと命がはかなく短くて・・
今は栄養価の高い食べ物、明日食べるものも床に就く場所さえなく栄養失調で飢え死にしていく・・・
今の日本では想像も出来なくて・・・
そのありがたさを痛感しなきゃいけない・・。
そんなことを思っている間に、とうとう、鈴の旦那様まで・・
それでも女達は、ただ夫の帰りを待ちます。
ずっと帰ってこない夫の帰りを待ちながらも信じて・・。
本当に、強かな女性でなければ生きてはいけない時代だったでしょう・・。
生きるためなら、犯罪以外のことは何でもして・・
戦争の為に皆で訓練、準備を沢山して・・
警報がなる度に防空壕に非難して・・。
空から落ちてくる爆弾やミサイル、そして発生する火災、死傷者、被害者・・・
そして返らぬ父親に、不安を抱きながらも皆覚悟を抱かなければいかないかもしれななくて・・。
家族というものは大変です。
赤の他人のことなら気にしない~ですむけれど、家族はそういうわけにもいかない・・
心配したり、怒ったり・・
当たり前の幸せを、鈴の旦那様は心よりかみしめていて・・
鈴は旦那の心配をして、旦那は鈴や家族の皆を心配して・・
本当に戦争ってなんて酷いんだろうね・・・
大切な人の安否を思うことすら許されないなんて・・。
戦地に向かうかもしれない夫のために女は弱音はくことなく、強く生きなければならない・・
それが、妻として夫に出来る最後のことかもしれなくて・・
喧嘩別れした夫婦も、今までのようには何時でもあえる・・ではなくて・・
そう、互いに明日をも知れぬ身・・
会いたいときに会っておいたほうがいい・・と・・
本当に、色んなことを大切に・・大切に・・
そして、そんなおり・・・
空襲により警報がなり、慌てて防空壕に非難するものの、その防空壕にさえ穴をあける程の威力で・・
そして、無事に乗り越えたはいいけれど、なんとなく離れ離れになった家族のことがふと心配になった瞬間、そのいや~な予感が予想外な形で的中!
そう、難を逃れた後、家族の元へいくとき、その背後に目にしたものは、先ほど落とされたばかりの不発弾の爆弾・・
そして・・・
鈴の目の前で、小さな命が奪われてしまうのです。
片手と共に・・
そんな現実に、幼子の母親は彼女に向けて、何故お前が生きてこの子が死んでしまったの・・と、呟いてしまいますが・・
それはけして罪なことではない・・
母親が子供を失う悲しみは、誰にも、どうにも出来ないことで、罪なのは人ではんく戦争・・
皆被害者なのです。
それでも、鈴は彼女の代わりに生きなきゃいけない・・
片手を無くしては家事をすることも出来ず・・
本当に、生残ったものは生残った物同士で差さえあっていかなきゃいけない、泣いて、苦しんで、それでも亡くなった命は返ってこないのだから・・。
そして又、戦火が又鈴の近くに・・
山が燃えます赤く、多くの命を奪って、貪って、黒焦げにして・・
慌て鈴の元にかけつける旦那様に、鈴はただただ謝るしかなくて・・
どんなに回りの人間が鈴の命が無事でよかったといっても、彼女にとっては、ただただ苦痛でしかなくて・・。
こんなとき、なんて言葉をかければよいのでしょう・・
あんなに天真爛漫で人を疑うことの出来なかった鈴が、すっかり心を閉ざしてしまって・・。
こういうときは、やはり義理の親よりも血の繋がった家族・・なのでしょうかね・・。
でも、そんなつかのまの安らぎも一時のこと・・
毎日のようにやってくる空襲、居場所のない居心地の悪さ・・
そして、そんな鈴を心配する鈴の実家の両親。
鈴の心は・・逃げ場を求めてどんどん荒んでいきます。
けれど、そんな彼女に義の姉はいいます。
自分はどんな辛い思いをしても、自分で選んで生きてきたから全然辛いと思ったことはない
それに比べてお前は、他人に決められたレールの中で生きてさぞつまらない人生だったんだろう・・と・・
それはきっと、自分で自分の人生を選んで生きろ・・と、お前の帰ってくる場所はちゃんと作っておくから・・と・・
本当に、この義姉は愛情表現が本当に不器用で・・
そんな人の心が何よりも大事だった時代・・
そして、今よりも、ずっと、ずっと命の尊さが感じられていた時代・・
本当に、本当にこの作品を見てると切なくなってきます。
家族の安否を確かめるために自由に身動きすることさえわからない・・
自分の家族の遺体がすぐ傍にあったことに気付かず、通り過ぎては後々そのことを知らされ何故あのとき気付けなかったのか・・・・
顔も分からない黒こげの状態で、誰がどうかと確認すら出来ないご遺体・・
それを観るだけでも親族には心痛むことでしょうに・・
そして、そんな、子を失い哀しむ母親に向ける、娘の許婚の言葉が胸が温まって・・・
義母となる人を一人きりにさせたくないから、娘さんを貰うのではなく、婿にいく・・と・・
こう人が人を思いやる気持ち・・
そして、鈴さんの旦那さんもいいます。
せっかく生残ったのに反乱をおこそうとする日本人・・
そんな彼らを見て、何故同じ日本人同士で争わなければならない、折角助かった命を、何故もっとよりよい生き方をしていこうとしないのか・・
鈴が泣いて叫んでいたからこそ思う気持ちなのかもしれません。
まだ、戦える、沢山の命がまだ残っているのに、何故敵を討たないのか・・
何故諦めるのか・・・
目の前で無情にも奪われた命に嘆く彼女の言葉があったからこそ、残された物は、その生き方を改めなければいけない・・
勝ち負けが全てじゃない、ただ、大切な人の命を、戦争が終わってそれでよかった・・
それで終わらせたくないからこその彼女の言葉・・
そう、戦争って、終わってからも戦いなんです
生残った人にとってみれば、奪われた人の命を背負っていきなければいけない、逃げられないのです。
奪う側は奪うだけでおわりかもしれないけれど、奪われた物には永遠に続く苦しみと悲しみなのです。
けれど、それでも時は流れていきます。
戦争中よりも、物がなく・・
本当、今のように、物があるのが当たり前の時代ではなく・・・
ある物を物々交換しながら、必死に生きていようとします。
水の変わりに海の塩水とか・・・!
そんな物々交換もあり~の時代だったのですね。
けれど、悲しくて苦しい出来事ばかりでなく・・
そう、奪われるだけでなく帰ってきてくれた命もあり・・・。
同時に行方の分からない家族の存在もあったり・・
今でこそ、簡単なことでスグノイローゼになってしまう人がいるけれど・・
戦争や命と隣り合わせの時を過ごしていた彼らの苦労を思うと、きっと、今の人たちではこの時代を生き抜いていく強さはないだろうな・・・
なんて思います。
指導とパワハラの境界線・・
自由と我がままの違い・・
我慢すること、耐えると事・・
忍耐力を今の現代人にはどれ程持ち合わせているのでしょうか・・
なんて思います、
ここで間違っちゃいけないのは、暴力根絶は大事だけれど甘やかしてはいけない・・・。
厳しさとパワハラを一緒にしちゃいけない・・。
ある程度の厳しさがなければ人間弱いままで、正しいものや良し悪しの出来ない無知で世間知らずの人間になってしまいます
努力と挫折を繰り返さずに、立派な人間になんてなれるのだろうか・・
なんて思ってしまいます。
挫折から立ち上がった経験もなく、自分に甘い人に努力がどう~とか言われても全然説得力ないですし・・・。
本当、こんな厳しい時代折を経験していない人間に真の努力を生き抜いてきた祖父母には今でも頭があがりません
厳しくとも温かく、優しくて・・・。
そして、鈴は本当に強い女性です。
家族がこんな状態になっても、泣くだけないた後は理性を失うことなく、目の前を生きようとすることを忘れず、しっかりと地に足を踏んで生きようとする・・・。
今の時代は昔よりもずっと寿命が長い。
医療技術、栄養バランス・・・
五体満足・・・
こんなに恵まれているのに、食べ物の好き嫌い言えることがどれだけ贅沢で有り難いことか・・
なんて思ってしまいます。
そして、実家が心配で一時帰宅している鈴のことを知らず・・
鈴の顔も見れない、お夕飯も頂けない・・大変な仕事で帰宅してみれば・・
と、鈴の旦那さんの拗ねる姿が可愛いことこの上なくって・・・。
戦争を目の前に人は無力で、何も出来ない、失った命は帰ってこない・・
だから、頑張らなきゃいけない、どんなに辛くて悲しくても・・
親から預かった命を簡単に投げ捨てることは、けして許されることではない・・。
誰かのために、自分自身のために・・・
そして、そんな鈴を追って旦那さんも追いかけてきます。
そして、夫婦共に暮らしていけることが幸せだといってみせる鈴の旦那さん・・
ありがたくも複雑な心境で・・
素直に幸せだよ・・ていえることが本当に有り難いことなんだと・・
改めて教えられるシーンでもあり・・
家に帰れば会いたいときに会える・・
当たり前にいてくれる人がどんなに大切か・・
失った人を探して探して、見つからなくては肩を落として・・
本当、私が鈴や旦那さんの立場でも声かけられる度に貴方の大事な人じゃなくってゴメンなさい・・
と、感じてしまいそうで・・
切なくなってしまいます。
そう、失ってしまったものはもう戻らない。
でも、失ったなら生まれ変わっていけばいい・・
そうして生きていくしかなくって・・
思いでの場所で思い出を語りあう二人・・
そう、どんなに変わっても何処にいても鈴を見つける自信がある・・
そういってみせる旦那様の言葉・・そして、ここでこの作品の題名・・
私を、この世界の片隅に、私を見つけてくれてありがとう・・と・・・
本当に、本当に、いい作品だったな・・と・・
失ったものの数だけ大切なものがあり・・・。
ドロだらけで、傷だらけで、物言わぬ躯になってしまう・・
そして、残された小さな子供の命・・
片腕を無くした母親と同じく片腕の鈴に母親の面影を求めすがる小さな命が切なくて・・
本当に、この二人は心の優しい人たちで・・。
まさか、連れて帰ってくるとは~~~!!
そして・・その子供がこのお婆さん~だったのか~~!
ず~と、何処の誰だと疑問に思っていましたが・・・!
本当、沢山の悲しみを乗り越えて、ささやかな幸せが鈴の回りにはあります。
て、まさかまさか~~あの彼が生きていたとは!
という感じでのラスト~~久々に泣き系ドラマ見れて幸せでした♪

タグ:ドラマ
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。