仔犬のワルツ

仔犬のワルツ　レンタル落ち　全４巻

１５年程前の話でしょうか。
若かりし頃の西島秀樹と安部なつみが主演を演じる作品で・・
盲目の少女が主人公のパートナーのピアニストとして、過酷な運命に巻き込まれながらも、高見を目指していくと思いきや、そこには殺人等いった事件も起こり、物語結は予想外な展開により、結末も又予想外な終わり方に・・！
そう、彼女は孤児で盲目の少女。
夜な夜な孤児院で一人ピアノを奏でている所、その音色を見初める主人公西島秀樹。
慌てておいかけるも後に残されたのは片方のガラスのクツ。
それだけを頼りに、彼は彼女の痕跡を辿り、どうにか探し見つけだす。
そして、そんな彼女を傍に置きたいと、拒むことのない彼女をつれて上京するものの・・
ピアニストの地位を争う、兄弟同士の後目争いへとまきこむことになり・・・
と、そう、当時は多かったんですね、こういう雰囲気の作品。
多分、それが流行だったんだろうと思うのですが・・
ガラスの仮面とか、家なきことか、イグアナの娘とか、花より男子とか・・
主人公が過酷な世界を必死に生き抜いて、最後に勝ち取る・・
そして、最後の最後気持ちよく最終回を迎えて感動して・・
という作品。
けれど、近年では、ゆとり教育とパワハラという、両極端すぎる真逆の問題が提示されるべき時代で・・。
後、必要以上な規制により、まったり～なご都合主義な物語が敬遠されつつある時代。
記念では、ちょっと頑張ってきてるのかな～とは思うのですが・・（笑）
あまりにも長い間ドラマの低迷が続きすぎたので、面白そうなドラマも、ついつい見過ごしちゃうのが、少し悲しいかな～と・・
あ、これ、面白そうだけれど、いつの間にか話が進みすぎてて途中視聴は無理だな～
とか・・・
朝ドラの、なつぞらでさえ、こんなご都合主義展開あり？
と思える程の内容でしたからね・・。
なので、これぐらいの時代のドラマが一番面白い！
というか、感情移入が非常にしやすいんです。
生まれ持って盲目な少女・・
決して楽な人生ではなかったでしょう。
目が見えないのをいいことにイタズラされ、虐められて・・
そのたび、悲しみと苦しみでだれかを恨みたくもなる気持ちになる。
けれど、彼女にとっては、人を憎んでもしょうがないこと。
腹をたてて牙をむけば叩かれるだけ・・
そう、彼女は何も知らないのではない、自分にとっても無駄なことをさけているにすぎないのだ。
作り物の笑顔を装って・・
ずっと、そんな暮らしを一人でしていて・・
だから、目の前に現れた優し気な男性が怖かった・・
信用していいのか、又裏切られるのか、いつまでこの穏やかな時間はすぎるのか・・
と・・。
目が見えない分、彼女は耳で感じます。
それこそ、人よりもずっと研ぎ澄まされた聴覚・・。
彼女は孤独だったけれど、孤独が好きなわけじゃない。
誰かに必要とされることは素直に彼女にとっては嬉しいことで・・
そう、純真無垢な少女にとっては、目の前の優しくしてくれる彼の言葉・・。
君にピアノを弾いてもらいたい。
他には何もしなくてもいいから、ピアノを弾いて欲しい・・
と、その言葉だけが今の彼女の全てだった・・。
わけのわからないままに彼の元につれてこられて・・
そんな彼女なのに、自分を必要としてくれる彼に応えたいと・・
なんてピュアな心も持ち主なんでしょう！
そして、彼の前では語られれない、彼女と彼の本当の出会い・・・♪
その時の思いが、彼女の中で静かに形を成してゆく・・。
それは、彼が心のどこかで求めながらも拒絶していた思い。
もしかしたら、せざるおえない状況なのかもしれません。
でなければ、父親にとっての一番は息子ではなくピアニストだ・・
という真実に衝撃を受けるはずもないでしょうから・・。
そんな彼だから、彼女の真実の言葉に耳を傾けることなく彼女を拒んでしまう。
心に時間なんて関係ない・・
大事なのは、時間の過ごし方だというのに・・
父親に求められない彼には気づけなかったのかもしれない・・
今の自分をつなぎとめるのに必死になりすぎていたのかもしれない・・
けれども、彼女の真摯な思いは、ピアニストとしての才能と共に意外な形で伝えられることとなり・・。
互いの思いを確かめあいます。
こんな自分でも、もう一度チャンスをくれるなら・・と・・・
愛して欲しい・・
なんて甘い台詞ではないけれど…♪
そんな中、一人、又一人と何者かによる殺人が・・・。
その事件に、彼はまきこまれていくことになりますが・・
そう、殺人犯は誰？
目的は家督争いか？
と、ピアニスト同士の生き残りの戦いの裏で蠢く影が～
犯人はこの人？それともあの人？
視聴者的には半分謎時・・
そして・・・
恋の真実・・・。
彼の本当の思いは・・
裏切り？利用？それとも・・・
と、なんとも先が読めそうで読めない・・・
というよりも、なかなかのでおんでん返し～な天界で進んでいきます♪
いい雰囲気になったと思ったら、こういう展開かい～
みたいな・・・でも、そこが面白い！
恋愛あり、サスペンスあり、ピアニストな物語あり～
と、なかなかに飽きの来ない物語構成が凄く素敵です♪
物語も後半に差し掛かると、予想外な展開のオンパレード！
まさかの、あの人からの愛の矛先は予想外な人で・・・
ヒロイン、恋のピンチ！
更に出生の秘密にまで迫り・・
皆して色んな嘘で塗り固めてくれていたものだから、すっかり、視聴者の私もだまされ続きで・・
さ・・先が、まったく読めない！
因みに、彼女が海に落とされるシーンだけは凄く覚えていたのですが・・
なんでしょ、私の記憶に残るピアニストへのシンデレラ物語～とは、結構かけはなれた展開になっていき・・
良い意味での、裏切られた～て、印象ですか・・♪
いやはや、一番驚いたのは真犯人の候補が多すぎて・・
というか、全員関係者なのかよ～～
予想外な人畜無害なこの子、実際はどっちなんだ～
無関係から味方になったかと思いきや、やっぱりそうくるのか～～
と・・
あれも、これも犯人っぽいな～と、思ってたら・・
それとも最後の最後に欲に負けたのかな・・
そして、何よりも、あの二人のラストです。
終わり方は、視聴者の想像にまかせて・・
というものでしょうけれど、私個人としては自害・・かな？
その後、彼女も後をおうとか・・
て。それってロミジュリ展開か！
な～んて思いつつ・・。
なかなか面白い内容でした。
ある意味ありえない～～
的な要素はありましたけれどね・・
試験内容とか・・・（笑）
でも、先の読めないサスペンスとしては、悪くなかったです。
そう、ハッピーEDとみせかけて・・
当時は、そういう悲恋めいた作品が流行りだったような気がします。
幸福の王子様・・・
とか・・
又みたいですね～♪
でも、DVDのBOX、お安くないですし～。
なんて思いつつ、５つ☆評価はこんな感じ～

☆☆☆☆　登場人物
☆☆☆☆☆苦境、過酷
☆☆☆☆　音楽
☆☆☆☆☆生き残りバトル
☆☆☆☆　恋愛
☆☆☆　　家族愛
☆☆☆　　シンデレラストーリー
☆☆☆☆　サスペンス
☆☆☆☆　物語構成
☆☆☆☆☆完成、満足度

以上です♪

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